前章では、「獣医師にも“働き方の選択肢”がある時代」についてお話ししました。この章では、その選択肢の中でも注目を集めている「フリーランス獣医師」という働き方のリアルについて掘り下げていきます。
フリーランス獣医師とは、特定の病院や企業に雇用されるのではなく、業務委託や請負契約などの形で「仕事ごとに契約し、収入を得る」スタイルの獣医師を指します。
具体的には:
など、多様な形があります。
フリーランスというと“ひとりで全てをこなす”イメージを持たれがちですが、実際にはさまざまな背景の獣医師がこの働き方を選択しています。
共通しているのは、「自分のライフスタイルや価値観に合った働き方を実現したい」という意思です。
フリーランスという働き方には、自由さと責任の両方があります。
メリット:
デメリット:
このあたりを「メリット」と感じるか「リスク」と捉えるかは人それぞれですが、そのバランスを取るためのサポートや仕組みが、今では少しずつ整ってきています。
近年は、動物病院側もフリーランス獣医師との連携に前向きなところが増えてきました。院内で対応しきれない手術や歯科治療を専門の先生に依頼したり、繁忙期のみ応援を依頼するスタイルも浸透しつつあります。
また、企業や教育現場、地域のペットコミュニティとの接点も増えており、獣医師としての活躍の場がどんどん広がってきています。
フリーランス獣医師という選択肢は、もはや“特別な働き方”ではなくなりつつあります。次章では、「実際にフリーランス獣医師になるにはどうすればいいのか?」について、もう少し具体的なステップや準備事項をお伝えしていきます。
「自由な働き方」と聞くと、華やかさや気楽さを想像するかもしれませんが、実際には自分で責任を持ち、情報を集め、関係性を築いていく力が求められる世界です。
けれど、それをひとりで抱え込む必要はありません。
獣医フリーランス協会(VFA) は、そんなフリーランス獣医師たちを支えるために生まれた団体です。
「自分らしく、獣医師らしく」をモットーに、時代に合わせた“働き方の進化”を支援します。
私たちは、獣医師という専門職が長く・無理なく・誇りを持って続けられるよう、持続可能なキャリアの実現を目指しています。
“自由”な働き方には“責任”も伴います。
VFAは、ささいな不安も気軽に相談できる場として、多様な働き方を社会に根付かせることを目指しています。
あなたの「やりたい」「なりたい」を、一緒に育てていける環境がここにあります。
次回のコラムでは、**実際にどんな準備が必要か?**をテーマに、「フリーランス0年目にやるべきこと」を解説していきます。
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